日射熱利用
読み方:にっしゃねつりよう
冬季に日射熱を室内に取り入れて暖房に利用するという、パッシブデザインの要素。
日射熱利用でのポイントは、日射熱を取り入れる「集熱」、逃がさないための「断熱」、蓄える「蓄熱」の3つのデザインを考えることである。この3つが高い質で実現できれば、室内環境の快適性と省エネルギー性の高い住宅にすることができる。
具体的には、南面の窓を大きく取り、取り入れた日射熱を蓄熱性の高い床材(タイルやコンクリートなど)で蓄えておき、夜間の室温の低下とともに熱を放出させて室内を緩めるなどの方法がある。
また、地域によって日射量が少なかったり、敷地の南側の建物により冬の日射が遮られてしまうなどの、日射熱利用暖房があまり効果的ではない場合があるため、事前に立地条件をふまえたシミュレーションを行うことが重要である。
■日射熱利用について詳細を調べる
<参考>Passive Design Technical Forum / Passive-Designにおける
5つのデザイン