必見!工務店の「中の人」が語る地域ビルダーの選び方

2021.11.01

初心者の住宅会社の選び方 3つのパターン1

家造りイメージ

家づくりを考え始めたときに、ほとんどの人が最初に考えることは「どこで建てるか?(どの会社で建てるか?)」ということだろうと思います。

その次に、「どうやって選べばいいの?」という疑問が浮かぶと思います。
今回は、前半と後半に分けて、どうやって選ぶべきなのか、2回連載ですごく簡単にご紹介します。

 
ハウスメーカー? 工務店?
まず大前提として知っておいてほしいこととして、家づくりには3つのパターンがあります。基本的には、
① ハウスメーカーで建てる 
② 工務店で建てる 
③ 設計事務所に依頼する
 の3つです。

4つ目のパターンとしては、商品で選ぶ(無印良品の「無印の家」が欲しい、など)がありますが、これもその商品を取り扱っている工務店がほとんどの場合建てているので、①のパターンになります。このケースと、③設計事務所に依頼する、を選ぶ人については、ある程度家づくり上級者だと思いますので、このパターンは今回の説明では割愛します。

初心者としては①②のどちらかになると思います。
もちろん、ハウスメーカーの中だけで選ばないといけないとか、工務店だけで選ぶ方がメリットがあるという話ではありません。ですが、家づくりへ求めるものによってこの2つには違いがあるので、ある程度選択を絞ることができます。それを今回は紹介します。

 
ハウスメーカーで建てる家造りイメージ

最初にちょっと質問です。家を建てている会社の名前って知ってますか? いくつか挙げてみてください!

こんな風に普通の人が聞かれて、そこで出てくる名前は間違いなくハウスメーカーです。積水ハウス、住友林業、ヘーベルハウスなどがそうです。きっと皆さんご存じでしょう。CM等で目にする機会も多く有名ですよね。

ハウスメーカーの最大の特徴として、「モデルハウス」があります。皆さんは「〇〇住宅展示場」や「〇〇住宅公園」(〇〇には、その地域の名前が大体入っています)という看板を、ドライブ中見かけたことがあるのではないでしょうか? そこに実は、色々な会社のモデルハウスが集まっています。そのため誰でも見に行きやすいです。

ハウスメーカーの家づくりの特徴としては、トレンドをほどほどに取り入れ、個性は抑え気味です。これはハウスメーカーが全国展開しているためで、良くも悪くも老若男女問わず万人受けするテイストにせざるを得ないという事情があります。その分、打ち合わせの際に好みの違いから夫婦でケンカしなくて済む、インテリアを合わせやすい、引っ越すことになっても貸しやすい(売却しやすい)などのメリットがあります。

大企業であることのブランド感による満足感、安心感もメリットです。「住友林業で家を建てたよ」と言えば、ほとんどの家づくり経験者は「すごい!」と羨望の眼差しを浮かべるはず。
その代わり費用は高めです。お金は大事なので、次に紹介する②工務店で家を建てるパターンと一度は比べてみましょう。

デメリットとしては、比較検討が難しいことが挙げられます。ハウスメーカーに気になる会社があった場合、各社のホームページから問い合わせると、担当者から連絡があって、まずはモデルハウスでお話をしましょう!という流れになると思います。そうすると、「せっかくだから、ほかの会社のモデルハウスも見てみよう」ってなりますよね。

先ほどお伝えしたように、テイストで違いがハッキリ出ているわけではありません。ハウスメーカーの個性は意外とマニアックな部分に発揮されていて、住宅の「構造」や「性能」の部分であることが多いんです。しっかり理解できれば強力な判断材料になりますが、知識がなければ自分で判断ができないので、この点は気を付けてください。ハウスメーカーに「ここだ!」という会社が見つかれば、不用意にたくさんの会社を見ないという選択もアリです。(経験者なら分かると思いますが、「あっちの会社が良かったかなあ……」という後悔は結構厄介です)

特に家づくりに突出したこだわりがなく、安心感やブランドを重視したいという方にとってはおススメです。

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